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長く賢く、菜園を楽しむために・・・
 家庭菜園で、昨年とてもよくできたから同じ作物を育てていたら「今年はとても生育が悪いなぁ。栽培の仕方は同じなのに…」ということはありませんか?
 その原因は、「連作」による障害かもしれません。
 今回は、限られたスペースの家庭菜園では特に知っておきたい「連作障害」について紹介します。

★連作障害って?
 「連作」とは、同じ野菜を同じ場所で続けて作ること。キュウリやナス、エンドウなどは、同じ種類の野菜(同科の野菜・表1参照)を連作すると、生育が極端に悪くなったり枯れたりしてしまうことがあります。これを、「連作障害」といいます。




表1 野菜の種類
種類
アカザ科ホウレンソウ
アブラナ科カブ・キャベツ・ダイコン・チンゲンサイ・ハクサイ・ブロッコリー
イネ科トウモロコシ
ウリ科カボチャ・キュウリ・スイカ・メロン
キク科ゴボウ・シュンギク・レタス
セリ科ニンジン・パセリ・ミツバ
トロロアオイ科オクラ
ナス科ナス・ジャガイモ・トマト・トウガラシ・ピーマン
ヒルガオ科サツマイモ
マメ科インゲン・エダマメ・エンドウ
ユリ科タマネギ・ニラ・ネギ・ワケギ

★連作障害が起こる原因
連作障害の原因は、
●前に作った野菜に寄生していた土壌中の病原菌(フザリウム菌)や害虫(センチュウ)
●土の肥料成分の極端な不均衡や、phの変化・養分濃度の減少
●作物の根から分泌される特殊な成分(毒素)
などといわれていますが、このうちのひとつだけが原因とは限りません。また野菜の種類によっても、障害が出にくいものと出やすいものがあります。

★連作障害を防ぐ
 連作障害を防ぐには、表2のように野菜によって畑を休ませる必要があります。 しかし、そうすると限られた面積の家庭菜園では、野菜が作れなくなってしまいます。 そこで下の図のように、畑をいくつかに区切り、種類の違う野菜を組み合わせて一定の順序で作るとよいでしょう(輪作)。
表2 輪作の目安
輪作年月種類
5年以上休むものエンドウ・ゴボウ・スイカ・ナス
3年以上休むものサトイモ・シロウリ・ソラマメ・トウガラシ・トマト・ハクサイ・ピーマン
2年以上休むものキュウリ・ササゲ・ジャガイモ
1年以上休むものオクラ・キャベツ・ネギ
障害の少ないものカブ・シュンギク・タイサイ・タカナ・ホウレンソウ・ミズナ・ミツバ・レタス
連作できるものカボチャ・サツマイモ・ダイコン(3年くらいまで)・タマネギ・ニンジン(4年くらいまで)
 また、次の方法を行うことで畑を休ませる期間を短くしたり、連作障害を防ぐことがきます。
★前の作物の株や根、葉などをきれいに取り除き、病害虫防除を徹底する。
★キュウリやナス、スイカなどは、輪作のほか、接木苗の利用や耐病性品種を利用する。
★畑に堆肥や切りワラなどを施し、表面の土と下の土が入れ替わるように30cm程度まで深くよく耕す(天地返し)。
★薬剤での消毒は有効菌も減少させる場合があるので、太陽熱を利用して土壌を消毒する(下記参照)。
★ネグサレセンチュウ対策として、マリーゴールドを畝の所々に同伴作付けし、枯れたら畑にすき込む。
 また、最近注目されている有用微生物群のEM菌も、連作障害や病害虫が多い畑に効果があるといわれ、センチュウが増えるのを抑える効果が期待できます。

注意!
 連作障害には、目に見える症状だけではなく、伸長や活力が弱まるような認識しづらいものもあるため、「元気がないから」と、つい肥料をくれてしまうことも。すると多肥の濃度障害で根が痛んでしまうこともあります。
 1年の作付計画をしっかり立て、休耕や輪作で障害を未然に防ぐことが大事です。
農薬等の散布時は、マスク・手袋を必ず身に付け、ラベルに記載されている使用方法を必ず守ってください。 農薬は必ず鍵のかかる保管場所を定め、保管してください。 また、文中の肥料・農薬は一例です。地区によっては違う種類で対応している場合もあります。
その他 ほかの作物にも挑戦!!

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