JA信州うえだ

ホーム いいJAん!信州の話題 高品質なリンゴの生産目指し、高密植わい化栽培の剪定検討会

JA信州うえだの話題

高品質なリンゴの生産目指し、高密植わい化栽培の剪定検討会

JA信州うえだの話題 2020.02.19

JA信州うえだヤマジョウ果樹部会は2月7日、上田市の同部会員2人のリンゴ園で高密植わい化栽培の「剪定(せんてい)現地検討会」を開いた。同部会員48人とJAの果樹担当の営農技術員8人が参加した。 同部会は高密植わい化栽培の推進を2019年度の重点課題としており、年3回の現地検討会を計画。今回は3回目の実施。 高密植わい化栽培は高度な剪定(せんてい)などが不要で、品質安定と早期多収を目指せる栽培方法として、県内で普及が進んでいる。しかし、JA管内で剪定(せんてい)技術が完全に統一されていない他、野ネズミによる矮性台木の根元の食害対策や側枝の誘引の不徹底による強樹勢、側枝の禿げ上がりを防ぐための芽傷処理などの栽培管理が徹底されていないリンゴ園があるなど、課題も多くみられている。そこで、同栽培での剪定(せんてい)技術と次年度に向けた栽培管理を徹底し、より高品質なリンゴを生産するため、今回の現地検討会を実施した。 講師はJAの営農技術員が担当。既に同栽培方を導入している林寛繁さんと内川和裕さんのリンゴ園を回りながら、基本の剪定(せんてい)方法や樹勢回復、適正な施肥時期と施肥量などを説明した。剪定(せんてい)方法の説明では、切る枝と残す枝のポイントを実演しながら説明。また、近年台風の強風などによるトレリスの倒壊が発生していることを受け、トレリスの補強方法などの説明も行った。 参加した同部会員は「今回得た栽培方法をもとに作業を進めていきたい」と、次年度のリンゴ栽培に向けて意欲を見せた。 JA上田東営農センターの山崎亮営農技術員は「近年、降ひょう被害や台風による強風でトレリスの倒壊も目立ってきている。果樹経営支援対策事業の補助事業で多目的ネットやトレリスの補強も推進していきたい」と話した。 今後も同部は、定期的に現地検討会などを設け、生産者に最新技術をつないでいく予定。また、同栽培方は定植1年目が重要であるため、植え付け講習会を行い、栽培管理の徹底を図っていく。

お知らせ