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塩田のスイカ復活へ

JA信州うえだの話題 2018.07.28

JA信州うえだ塩田営農センターの営農技術員4人は、かつての特産品「塩田のスイカ」を復活させようと、今年初めて栽培に挑戦している。上田市の田を借り受け、5月上旬に大玉スイカ「縞王」60本と小玉スイカ「姫甘泉」30本の苗を定植。7月中旬から収穫が始まった。 栽培に取り組むきっかけは、たびたび耳にした「もう一度、塩田のスイカを食べたい」という地元の人の声。まず自分たちで栽培してみようと、かつての栽培農家を訪ねて指導を依頼した。農家の好意でトンネル支柱やマルチなどの資材も譲り受けた。栽培のこつを教わり、人工授粉やつる引きなどの手ほどきを受け、ようやく収穫にこぎ着けた。 晴天率が高く、雨が少ない塩田地区はスイカ栽培の好適地。1980年代の最盛期には、年間約2万1000ケース(1ケースM玉2個入り)の出荷があったが、農家の高齢化などで生産量は年々減少した。栽培農家は数えるほどになり、今では知る人ぞ知る「幻のスイカ」となっている。 坂口達哉営農技術員は「農家の応援を頂く中で、スイカ栽培が再び盛んになればという思いが次第に強くなった。来年以降も栽培を続けて技術を蓄積し、生産者を増やしていきたい」と意気込んでいる。 初挑戦のスイカは、玉付き糖度ともに良好で、約200玉が収穫できる見込みだ。「しおだSUNスイカ」と命名し、直売所などで販売する他、地区の夏祭りや花市でも販売する予定だ。

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