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「こうじいらず」エダマメ利用有望

JA信州うえだの話題 2017.11.09

組合員代表とJA、行政などでつくるJA信州うえだ西部地区営農活性化委員会は、在来種の大豆「こうじいらず」のエダマメ利用の研究に取り組んでいる。専門機関で食味を分析したところ、味が良く、有望であることが分かった。地場産の特色あるエダマメとして直売所や飲食店向けに生産する構想。今後、栽培者を募り、来年度は試験販売をする計画だ。 「こうじいらず」は、上田地域で古くから栽培されてきた加工用大豆。甘味が強く、こうじを使わなくても、おいしいみそができることから、この名前が付いたといわれている。JAと上田市は優良種の選抜を進めている。 今回の取り組みは「エダマメで食べるとおいしい」という地元農家の話をきっかけに、昨年秋から研究に着手した。他のエダマメ品種との違いを検証するため、長野県農村工業研究所に食味分析を依頼。作型や販売方法などを検討している。 同委員会は、上田市のJA上田西支所で、中間報告・検討会を開き、今後の取り組みを話し合った。同研究所と、委員会メンバーの組合員、JA、県上田農業改良普及センター、上田市農政課などの23人が出席した。 検討会では、食味分析の結果が報告された。味認識装置で、県外産のエダマメ5種類と比較した結果、「こうじいらず」は各味覚項目の数値が高く「味の濃さが顕著」であるとの評価を得た。官能検査でもほぼ同様の結果が得られた。 収穫時期は晩生種のため、9月20日前後。夏の需要期からは遅れるものの、味の良さをPRすることで、農産物直売所や居酒屋への直接販売が有望と見込む。 JA西部地区事業部営農課の赤池邦浩課長は「栽培暦を整備して栽培者を募り、次年度は試験販売を行いたい」と話している。

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