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JA信州うえだの話題

棚田の休耕田で魚養殖

JA信州うえだの話題 2018.10.11

長野県長和町大門窪城の児玉隆一さん(66)と池田明男さん(66)は、標高約850メートルにある棚田の休耕田を利用して淡水魚の養殖に取り組んでいる。地元の清流の水を活用して、ドジョウやモロコなどを育て、地域の特産にしたい考え。加工品を開発し、将来は直売所に出荷する構想を描く。 「宮城川の清流を引き込める休耕田を利用してドジョウを飼ってみたい」との思いから、2年前に「宮城養魚事業」を立ち上げた。現在はドジョウの他、モロコ、小ブナの養殖も手掛け、特産化を目指して養殖技術や加工法、料理法の研究に取り組んでいる。 ドジョウと小ブナは鳥の食害を防ぐため、草を生やした水田を利用し、モロコは水田にいけすを設置して養殖している。モロコはワカサギほどの大きさのコイ科の淡水魚で、唐揚げやつくだ煮に向くという。 2人は、地元ならではの農産物や加工品を研究する「大門の恵研究会」のメンバー。8月には同会が開いた朝市でドジョウの販売やモロコの唐揚げ、つくだ煮の試食会を行った。「生産量はまだわずかだが、清流で育てたという付加価値を生かし、ゆくゆくは道の駅の直売所にも出荷したい」と夢は広がる。 20日には、同町のJA信州うえだ大門店で開くJAフェスティバルで試食会を開く予定だ。

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