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JA信州うえだの話題

新品種育種に挑戦

JA信州うえだの話題 2019.04.17

長野県上田市塩田地区の果樹生産者で作るグループ「しおだSUN'S(サンズ)」は4月上旬、同市の塩田農産物集出荷所で、果樹のオリジナル品種開発に向けた育種の勉強会を初めて開いた。グループメンバー14人の他、JA信州うえだ営農技術員2人、県上田農業改良普及センターの職員1人も参加した。育種の基本を学び、地域農業の活性化に向けて、独自の新品種の開発を目指す。 同グループは、若手生産者の交流や情報交換の場として、今年2月に結成。メンバーは20~40代の果樹生産者9人と、JA子会社の信州うえだファームなどで学ぶ研修生5人の計14人。同地区の農業や地域に貢献していくことなどを目的に活動する。同地区で活躍する米穀の担い手農業者グループ「しおだSUNダイズ」に感銘を受け、共に太陽のように輝き、地域や農業の中心的なグループになっていきたいという願いを込めて命名した。 メンバーから、塩田地区の農業や地域を盛り上げるためにオリジナル品種を開発したいという意見があり、この勉強会を企画した。新たな品種開発に必要不可欠な育種の知識を身に付け、実践につなげる。 当日は、同地区で、超大粒の赤系ブドウ「真沙果(まさか)」を育種した農家の飯塚芳幸さんを講師に招いた。飯塚さんは、育種に取り組んだきっかけや実際にどのように育種を行うのかなどを説明した。参加者は飯塚さんの説明を熱心に聞き、知識を深めた。 参加したメンバーは「育種に取り組むことは初めてで、右も左も分からないが、新しいことに挑戦していくことを大事にして、積極的に活動していきたい」と抱負を語った。 グループは今後、4月中旬のリンゴ、5月中旬のハウス栽培ブドウの開花時期を狙って交配作業を行い、育種に挑戦する。

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