上田市殿城の特別養護老人ホーム「ローマンうえだ」を拠点に活動する「『安心』の地域づくりセミナー」実行委員会は、地域住民が医療や福祉、介護制度などについて学ぶセミナーを同施設などで毎年開いている。実行委員会の事務局は、JA信州うえだ上田東地区事業部が務める。現在、第21期。例年だと1～3月に6回のセミナーを開くが、今年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小し、2月27日に1回のみの開催となった。同市住吉の上野が丘公民館で開き、上田東地区の住民を中心に28人が参加した。 今期は、「コロナ社会と安心の地域づくり」をメインテーマに3つの講義を行った。講義では、セミナー創始者たちの思いやコロナ禍だからこそ地域力の積み上げを継続していく必要性、10年前の栄村震災の復興事例から住民間の関係づくり、団結力の重要性などを学んだ。 参加者は「コロナ後の社会を見据えて明るい地域を目指したい。セミナーで学んだことの証は自分自身が変わること。その思いを強く持って、今後もより良い地域づくりを考えていきたい」と話した。