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在来種でみそ造り 2300キロ仕込む

JA信州うえだの話題 2021.04.08

上田市の中塩田地区営農活性化推進組合みそ加工班は、地元産の大豆と米を使った無添加・天然醸造の「信州塩田のこだわりみそ」を製造・販売し、好評を得ている。 3月29~4月2日には同市中野の加工場で、みその仕込み作業を行った。班員24人が参加し、2300キロのみそを仕込んだ。使用する大豆は、こうじがいらないほど甘いことが名前の由来となっている在来種の「こうじいらず」。機械操作や力のいる作業は男性が、大豆とこうじ、塩を混ぜるなどの仕込み作業は女性が担当。協力してみそ玉を作り、容器に詰めた。仕込んだみそは、倉庫内で熟成させる。8月に発酵を促し、風味を増やす作業「天地返し」を行い、11月と来年5月に蔵出しを行う予定だ。 みそ造りは同地区の農家で、昔から造られてきた自家用みそを再現できないかと試作を重ね、2012年から販売を始めた。同組合は、17年に瓶詰のおかずみそ「辛味噌にんにく」18年に「えごま・白ごま味噌」「ゆず味噌」の瓶詰商品2種類と、2年間熟成させた「二年味噌」を商品化している。 同加工班の手塚角衛班長は「地元の大豆を使用し、皆さんにおいしく食べてもらえるように丹精込めて作っている。このみそじゃないと駄目と言って注文してくる方も多く、とてもやりがいを感じている。昔から自分達の身近にある味噌だが、近年消費量が減っている。振興するためにもみそ造りを続けていきたい」と話した。

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