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家で暮らす・家で死ぬ ~在宅医療の現場から~助け合いの会協力会員研修公開講座

JA信州うえだの話題 2021.10.13

JA信州うえだ助け合いの会は9月28日にラ・ヴエリテ(東御市田中)で、30日にはモルティしおだ(上田市中野)で、同会員の知識向上をはじめ、地域住民の心身の健康維持と地域福祉への意識向上を目指し、公開講座を開いた。同会員だけでなく地域住民にも参加を募集し、あわせて69名が参加した。 同会は、「年をとっても住み慣れたところで安心して暮らしたい」という地域住民の願いを、協同の力で実現しようと活動するボランティア組織。これまでは、地域の高齢者を対象に、JA施設や公民館で、保健師の健康相談や体操、レクリエーションなどを提供する「よりあい広間」を年間130会場以上開くなど、積極的な活動を行ってきた。同会員には、実際に活動を行う協力会員と、年会費を納めることで活動に参加する賛助会員があり、2021年2月末で合わせて1168人。 昨年度からは、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、高齢者の安全を守るためよりあい広間の開催は自粛した。一方で、「地域のみなさんの健康維持のためにできることはないか」と会内で検討し、会員だけでなく地域住民も対象にした公開講座を開催している。 今回も、コロナウイルス感染防止対策として、密を避けるため、会場を2カ所に設定。講師は、組合立諏訪中央病院副院長の高木宏明氏で、「家で暮らす・家で死ぬ ~在宅医療の現場から~」と題して、自宅で人生の最後をどう迎えるかを考えるきっかけにしてほしいと、在宅医療の現場での実際のエピソードを交えながらわかりやすく話した。 参加者は、自宅での見取りの事例に涙ぐむ場面もあり、「自分と家族のために、いい人生だったと思える最期を考えたいと思った」「長年の介護ののち家で家族を看取ったけれど、正しいことをしたんだなと胸が軽くなった」と、それぞれの思いを強くしていた。 同会では今後、地域住民を対象に各地区で健康教室の開催を企画している。

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