長野県上田市殿城の特別養護老人ホーム「ローマンうえだ」を拠点に活動する「『安心』の地域づくりセミナー」実行委員会は、地域住民が高齢者医療や介護制度、認知症などを学ぶセミナーを、同施設で開いている。現在、第17期で、1～3月の6回。施設のある豊殿地区をはじめ上田東地区の住民を中心に約40人が参加し、意欲的に学んでいる。 この老人ホームは、社会福祉法人ジェイエー長野会が運営。実行委員会の事務局は、JA信州うえだ上田東地区事業部が務めている。 施設の誘致活動に関わった地元住民が、オープン前年の2001年に自主的に開いた勉強会が始まりで、毎年継続して行っている。これまでに524人がセミナーを修了。修了生は同窓会を結成し、施設を支えるボランティアや地域づくり活動に関わるなど、「学びを活動に生かす」取り組みに発展している。 実行委員長の関敬さんは「地域の課題について考え、地域のリーダーとして活躍する人材育成に貢献できるセミナーにしたい」と話す。参加者は「学んだことの証しは（自分自身が）変わること。そういう思いを持って参加したい」と話した。