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タイの学生 日本農業学ぶ、初の研修受け入れ

JA信州うえだの話題 2017.08.08

タイの大学生5人が、農業研修生として来日し、JA信州うえだの子会社「信州うえだファーム」と東御市の農事組合法人「えぼし湯の丸高原」で、10日まで日本の農業を学んでいる。同JAの子会社が海外の大学生の研修を受け入れるのは初めて。同国のタマサート大学と学術交流協定を結ぶ東京農業大学からの要請で、受け入れが実現した。 研修生は、同大学の学生4人とラチャパット大学の学生1人の計5人。全員が女性で、農業科学技術を学ぶ21~24歳が6月中旬から研修に励んでいる。 研修は日本の農家や農業関連施設で農作業を実際に体験し、両国の農業および食料問題に対する相互理解を深めるのが目的。学生は、同法人代表の小田切隆治さん(58)が所有する民家で自炊生活をしながら農業技術を学んでいる。 信州うえだファームでは、リンゴの摘果やブドウの摘粒、イチゴの苗取りなどの作業を体験。小田切さんの畑では、ブロッコリーの収穫や植え付け、タマネギの収穫作業などに汗を流した。 休日には、小田切さんの案内で善光寺や戸隠、軽井沢など県内の寺社や観光地に出掛け、農業だけでなく日本文化に触れる機会も提供した。 研修に来た学生は「学んだことを生かせる仕事に就きたい」とし、指導者や貿易関係の仕事、起業を望んでいる。学生の一人、メーイさん(21)は「ブロッコリーを初めて見たが、とてもおいしかった。日本の野菜や果物をタイに輸入したい」と目を輝かせる。小田切さんは「研修生の受け入れは、受け入れる側の勉強にもなる。タイは思った以上に発展してきている。日本の農産物の輸出もあり得ると思う。理解し合うことが重要だ」と話した。

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