長野県のよだくぼ南部地区農業支援センター武石地区推進委員会は12月上旬、上田市の武石公民館コミュニティホールで「武石地域の農業を考える会」を開いた。課題や将来展望について情報共有し、地域農業の発展につなげようと初めて企画した。農業関係者や地域住民92人が参加した。 第一部では、「生きがいのある農業を目指して」をテーマにパネルディスカッションを行った。定年帰農者の大平将人さん、中嶋和夫さん、農事組合法人代表の柿嶌勲さん、女性認定農業者の加藤松子さんら4人が、就農のきっかけや経営内容を紹介し、武石地域の将来や農業に対する思いを話し合った。日本農業新聞の児玉洋子論説委員がファシリテーターを務めた。 第二部では、女優でライフコーディネーターの浜美枝さんが「農業ってすばらしい～農と食が命をつなぐ」と題して講演し、自らの経験などを交えて農業の大切さを訴えた。 参加者は「武石地域の農業をどう維持していけばいいのか考えさせられた」「講演を聴いて改めて農業の良さが分かった」などと感想を話した。